● ● ● ● 大門みきし Daimon Mikishi  ● ● ● ●


■2006年3月8日 政府開発援助等に関する特別委員会
             鳥インフルエンザ対策の連携について
○大門実紀史君 大門でございます。
 先ほど、原田参考人から、各省庁がODAについてよく知らないというお話がございましたし、また、藤末委員からは各省庁がばらばらだという指摘もありま した。私もそう思います。藤末私案が実現したらいいなと思っておりますけれども。ともかく、ODAと日本政府、各省庁の連携がもっとあってもいいのではな いかという立場で、具体的な事例で質問をしたいと思いますけれども。
 インドの調査行きました。カルカタに国立コレラ感染症研究所というのがございまして、これは日本から技術協力、無償援助で〇四年だけで二十一億円を超え る援助をしております。行ったときにも話になったんですけれども、コレラの研究が日本に何の関係があるのか、こういうところに援助する意味があるのかという素朴な疑問が出やすいわけですけれども、いろいろ聞いてみますと、この研究所は感染症研究では国際的なレベルでございます。インドは御存じのとおり鳥肉 文化でございまして、WHOの勧告もありまして、インドでの鳥インフルエンザ発生はもう時間の問題と言われておりまして、この研究所はその鳥インフルエン ザ研究に力を入れていくということを聞きました。
 今、一方、日本では文科省のプログラムで、感染症研究拠点形成プログラムというのがありまして、これは鳥インフルエンザ対策で、東大と中国の北京、中国 科学院と一緒に共同研究するとか、大阪大学とタイとやるとか、長崎大学とベトナムがやる、共同研究するというプログラムがございます。
 日本でも、御存じのとおり、鳥インフルエンザ対策、上陸を阻止するあるいは発生対策というのが焦眉の課題になっているわけですけれども、この日本の ODAが援助してきた研究所、これを日本の政策の今急がれている鳥インフルエンザ対策に活用しない手はないというふうに私思いますし、それこそ国民に役に 立つといいますか、分かるODAになるんではないかと思います。
 文科省は、まずこの研究所に日本がODAをしているということ知っていましたか。

○政府参考人(藤田明博君) お答えをさせていただきます。
 今、委員お話ございましたように、インドにおきまして、国立コレラ・腸管感染症研究所においては、HIVの研究でございますとか、腸管感染症の研究が行 われており、そして一九九八年から、下痢症対策に関係をいたしまして、専門家の派遣でございますとか、それから現在同研究所内に研究棟の建設が行われているということはお聞きをしているところでございます。

○大門実紀史君 この研究所については既に日本が技術協力もしております。
 私、文科省のプログラムで、特にインド、タイと地続きでございます。発生は時間の問題と言われて、インドの国としても鳥インフルエンザ対策に力を入れる と。海外の研究拠点という点では、私はこの研究所、せっかく日本がお金出して援助もしてきて育成もしてきた研究所ですから、先ほど言われたプログラムの研 究拠点をつくる候補として検討してみたらどうか、少なくとも情報収集を急いでやってみたらどうかと思いますが、どういうふうにお考えですか。

○政府参考人(藤田明博君)  委員、御指摘をいただきました今年度から開始をいたしました拠点形成プログラムでございますけれども、これは鳥インフルエンザを始めといたしまして広く新 興・再興感染症に関します研究を行うということで、国の内外の拠点を形成をして研究を行うというふうなことでスタートをしたものでございます。委員お話ご ざいましたように、東京大学が中国、大阪大学がタイ、長崎大学がベトナムの研究機関に研究拠点を設けまして、そこでこれらの研究機関との間で共同研究を行うということでございます。
 それで、どうしてこの三つが選ばれたかということでございますけれども、これにつきましては、新興・再興感染症の研究につきまして、発生地域であるか否 か、それから我が国への感染症の伝播の可能性、それから当該国の研究機関と我が国の大学などとの研究協力の実績とか、それから当該国の研究機関の研究能 力、体制、そういったものを総合的に勘案をした結果として三点選ばれたものであるというふうなことでございます。
 今委員御指摘のございましたインドと我が国におきます鳥インフルエンザに関する共同研究につきましては、今後、専門家の意見もよく聞き、研究能力でございますとか体制等も精査をした上で、連携の在り方についてよく研究をさせていただきたいと思っております。

○大門実紀史君  あらかじめ申し上げておきますけれども、私、この研究所と別に特別な関係はございません。ODAとの関係を見ると、こういうところこそ活用してこそODA が役に立つという話になると思いましたんで御提案をしています。おっしゃっていただいたように、情報収集とか、対象として是非検討していただきたいと思います。
 ありがとうございました。
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