● ● ● ● 大門みきし Daimon Mikishi  ● ● ● ●


■2006年6月15日 福井日銀総裁が村上ファンドの広告塔に
○大門実紀史君 日本共産党の大門でございます。
 小泉総理とは今日が最後の質問ということで、何はともあれ長い間御苦労さまでございました。余りまともな答弁をいただいたことはございませんけれども、 それなりに感無量というところはございます。是非お元気でお過ごしいただきたいと思いますけれども、ただ今日は十分しかございませんので、総理にお聞きす る時間があるかどうかということでございます。
 村上ファンドと福井総裁の関係ですけれども、今日はもう細かい点、余りお聞きするつもりはございません。幾つか事実確認をしたいと思いますが、ただ一言 申し上げておきたいんですけれども、日銀の総務人事局、厳重に抗議をしておきたいと。私は、今日の質問に当たって、簡単に答えられることを幾つか資料要求 いたしましたけれども、何と今週一杯掛かると。国会終わってしまうじゃないですか。どういうつもりなのかですね、国会終わるのを待っているのかですね。引 き延ばしなのかという点では厳重に抗議をしておきたいし、このままでは済まないということも申し上げておきたいというふうに思います。
 その上でまずお聞きいたしますけれども、事の始まりは富士通総研時代の福井総裁のアドバイザリーボードの問題です。一昨日の委員会のときに、民主党の大 久保議員と私が総裁にお聞きをしましたら、そういうアドバイザリーボードには入っていないと、時折アドバイスするようなフレンドリーなアドバイスだけだと いうふうにおっしゃいましたけれども、そのときは分かりませんでしたが、その後資料を入手いたしました。
 これは二〇〇一年七月の、村上ファンドが投資家を募るときに配って、こういうファンドです、お金預けてくださいとやった資料でございます。お手元にその 配付した資料の二枚目からがその募集のパンフレットになっております。これは昨日の、昨夜の報道ステーションでも独占入手したということで内容を報道して おりましたけれども、私も独占入手をいたしました。
 配付資料の、めくっていけば三枚目ですけれども、ファンド・スキームというのがございます。ここのアドバイザリーボードに正式に福井さんの名前が書いて あります。一言で言えば、このファンドは最初からケイマンにおいて税金逃れをしようと。これはそのものでいろいろ聞きたいことありますけれども、福井さん に関して言えば、正式にアドバイザリーボードとして入っております。
 次のページ、四枚目ですけれども、ここにははっきりと元日銀副総裁と。これがいわゆる広告塔なんですよ、信用付けなんですよ、それとして使われております。
 このアドバイザリーボードの役割も書いてありますけれども、福井さん言われたような、たまたま、時々何かアドバイスしてあげるようなことではございませ ん。非常に明確にボードの役割が書かれております。この点ではもう資料ではっきり、私と民主党の議員に対して虚偽の答弁をされたというのは、もう資料で明 らかになっております。
 また、それだけではございませんで、一昨日もあなたは、議事録に書いてあるんですけれども、いかに村上ファンドへの出資が、今日も言われていましたけれ ども、志に打たれただけだと、ファンドのことは私よく分からないからと、そんなことをおっしゃっていましたけれども、まるで何かよく分からない人のいい素 人みたいな言い方で今日まで来られましたけれども、本当かと。
 あなたは、平成十四年から日銀総裁就任までの間に別のファンドにもアドバイザリーボードとして参加されております。日本みらいキャピタルと、ここにも元 日銀副総裁として参加しておられます。これは確認をいたしました。報酬も受け取っておられたと思いますが、いかがですか。

○参考人(福井俊彦君) 日本みらいキャピタルというのは、企業再生を民間で試みる……

○大門実紀史君 結論だけでいいです、結論だけ。

○参考人(福井俊彦君) そういうグループです。村上ファンドとは全然違ったものでございます。

○大門実紀史君 その辺はいいです。

○参考人(福井俊彦君) 出資なんかしておりません。
 これは、村上ファンドのアドバイザリーボードというふうなものよりもう少しきちんとした、毎回会合を持ってきちんと議論する会であります。したがいまして、報酬は受け取っております。

○大門実紀史君  ですから、何か話がみんなたまたま友人の融資で支援したと、志に意気を感じたと。それで、村上ファンドだけだと思ったら、同時期にはいろんなことやってい らっしゃるわけですよ、ファンドの問題で。それを指摘しておきたいと。報酬も受け取っておられたと。ただ、今は出資をしていないということも確認をしてお りますが、そういう話だと。一昨日の委員会では、みんな初めてだったから、あなたの言うことを全部否定しませんでしたけれども、どんどんどんどんあなたの 言ったことは虚偽だということが出てきているということをまず指摘しておきたいと思います。
 先ほど平野委員からもありました、幾らになっているかと、一千万がですね。九九年からですから相当膨らんでいると思いますが、それについては財政金融委 員会で私が要求をいたしまして、出してもらうと。そして、日銀は今それを計算していただいていると。ですから、待っております。それは待っておりますが、 ただ、今日までの間に少なくとも、先ほど平野委員からもありましたけれども、去年の確定申告については分かるでしょうと。あの確定申告は分離申告で非常に 簡単でございます。村上ファンドから一枚の計算表が送られてきて、あなたはそれに基づいて確定申告するだけ。したがって、家にお帰りになれば、その計算 表、そしてあるいはその確定申告書、この控え、これを見れば何も三日も四日も掛からないんです。すぐでも答えられるんです。それをどうして今週一杯掛かる とか国会終わってからになるとか、これはもう国会終わるのを待っていると、引き延ばしとしか考えられないんですが。
 簡単です。家にあるでしょう、控え。それとも、あれですか、先に聞いておきますが、計算書も確定申告書も紛失されたということですか。

○参考人(福井俊彦君) 参議院の財政金融委員会から正式の資料要求を受けております。これにきちんとお答えするために今資料を整理していると、こういう段階でございます。
 それから、先ほど私の国会での答弁が虚偽であるというのは是非取り消していただきたいと思います。一言も虚偽はついておりません。
 アドバイザリーボードは、村上ファンドのアドバイザリーボードは、ほかの民間会社のアドバイザリーボードのようにかちっとしたものではなくて、したがって報酬もないと、事実をそのとおり申し上げております。
 それから、もう一つのみらいキャピタルについての御質問は全くなかったわけで、今それは初めてお答えしたと……

○大門実紀史君 じゃ、そのとおりに答えればいいでしょう。

○参考人(福井俊彦君) いずれも民間時代のことでございます。(発言する者あり)

○委員長(小野清子君) 速記止めてください。
   〔速記中止〕

○委員長(小野清子君) 速記を起こしてください。

○参考人(福井俊彦君) 関係書類はコピー等が残っている限りは持っております。したがいまして、それを今精査して、財金の御要求にきちんとお答えすると、そういう手順にいたしております。(発言する者あり)

○委員長(小野清子君) 速記を止めてください。
   〔速記中止〕

○委員長(小野清子君) 速記を起こしてください。
 もう一度質問の方、お願いいたします。

○大門実紀史君  財政金融委員会で私が要求して、委員会として要求しているのは、九九年からの全体の資料でございます。それが間に合わないだろうから、去年の分だけすぐ分 かるからと、分かるはずだからと。そうしたら、答えますとおっしゃったんです。どうしてすぐ分かるものが今週一杯掛かる、来週になると。
 だから、それだけ先にというのは私の要望です。それに対して、答えるとおっしゃっていて待たされているから、今日まで出ないから申し上げているんです。その分だけ答えてほしいという質問でございます。

○参考人(福井俊彦君) お待たせしていることは大変申し訳ないと思っております。
 ただ、全体としての整合性をきちんとチェックして数字に誤りがないように……(発言する者あり)

○委員長(小野清子君) 速記止めてください。
   〔速記中止〕

○委員長(小野清子君) 速記を起こしてください。

○大門実紀史君 そうしたら、私が財政金融委員会で要求して、委員会としても今要請している資料を国会開会中、あしたまでに出す努力をしていただけますか。

○参考人(福井俊彦君) 最大限努力いたしますけれども、確実にというところまで申し上げ……(発言する者あり)

○大門実紀史君 もう時間食うばかりなので、私が個別に財政金融委員長と一緒に詰めたいと思います。あしたの朝まででないと間に合いませんから、国会が終わってしまいますから、詰めたいと思います。
 最後に、もうせっかくですから総理にお伺いしたいんですけども、私は、この問題はそんなに軽い問題ではありません。中央銀行の総裁の言動というのは経済 全体に影響いたします。ある意味では総理よりも神聖なポジションなんですよね。有象無象じゃ難しいわけですよ。そういう方が、そういう方がこういうインサ イダー取引とかかわって、今度の運用利益には入ってくるんですよ。福井さんの今度の利益の中にこの前のインサイダー取引の中の幾つかの、幾らかの配分で受 け取っちゃうわけですよ、いったん。こんなことは世界の中央銀行の総裁があり得ないこと、恥ずかしいこと、もう日本の恥でございます。
 総理、もうお辞めになるということでしたら、私、この前取り上げましたけど、三井住友、日本郵政の西川社長ももう結局ああいう話、福井さんもこういう 話、何かもうみんなグレーゾーンなんですよ。こういう人たちをあいまいにしたままお辞めになるべきじゃない、一緒に連れてお辞めになるべきだと思います が、いかがですか。

○内閣総理大臣(小泉純一郎君) まあ、大門さんの意見とは違います。

○大門実紀史君 何を聞いても唇寂しい五年間でございました。
 ありがとうございました。

○委員長(小野清子君) 以上で大門実紀史君の質疑は終了いたしました。(拍手)
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