● ● ● ● 大門みきし Daimon Mikishi  ● ● ● ●


■2007年3月22日 ODA(政府開発援助)特別委員会
              国際協力銀行の記者会見での現金配布
○大門実紀史君 大門でございます。十分ですので簡潔な答弁をお願いしたいと思います。
 昨年十一月二十七日のこのODA特別委員会で、調査団を代表して質問をさせていただきました。参議院のODA調査団がインドネシアで調査の際に、 JBICの現地コーディネーターが調査団がヒアリングをした村長さんに現金を渡した件について厳しく抗議をしたわけです。そのとき、麻生大臣も、買収した かのごとき疑惑を持たれるような行為は厳に慎むべきというふうに御答弁をいただいております。
 にもかかわらず、今年の二月の十三日、同じインドネシア、同じインドネシアJBIC、同じ首席責任者の下で同じようなことが行われました。簡単に言いま すと、JBIC主催の記者会見があったわけですけれども、これはジャカルタの大量高速交通システム、円借款十九億円だったかと思いますが、それについての説明の記者会見でございました。そこで、来た記者の人たちに現金がまた配られたと。二十万ルピアということで、日本円にすると二千七百円ということですけ れども、これは現地では少ない金額ではございません。現地の新聞記者の一か月の給料というのは大体日本円にすると二万円ぐらいですから、大きな金額が配られたということでございます。こういうことが二回も続いておりますので、今日は総裁に直接来ていただきました。
 あれほど国会で参議院調査団が怒りを込めて指摘をして、大臣も御答弁をいただいたと。その後、どういう対処をされたのか、なぜまた同じようなことが起こったのか、お聞かせいただきたいと思います。

○参考人(篠沢恭助君) 国際協力銀行の篠沢でございます。
 昨年、コタパンジャンにODA調査団がおいでになりました際の件につきましては、調査団の報告書並びに本院の審議におきまして御指摘をいただきまして、 私ども謹んで承ったところでございます。これにつきましては、御指摘を踏まえまして、この点につきまして関係役職員に私どもの中で周知を図っております。 特にジャカルタ首席駐在員に対しましては、ODA円借款の担当部長からジャカルタ首席に対しまして、直接厳しくこの点について周知並びに注意喚起を行った ところでございました。
 今回、今御指摘の同じようなことが起こったのではないかということでございますが、ただいま先生のお話にもございましたが、今回初めて、ジャカルタ市の 中央部分に地下鉄を含みます大きなMRT事業を日本の円借款と技術を用いまして造るということになりましたので、そのPRということで多くの新聞記者を集 め、そしてこの説明会を開いたということでございますが、その際、その場の設定に活動してもらいました現地コンサルタントのアドバイスと、それからインド ネシア運輸省の方の慫慂によりまして交通費を、現地慣行ということだそうでございますが、現地慣行ということで、今先生がおっしゃいましたような金員をそれぞれお配りをするということを行ったようでございます。
 現地慣行とは申しますが、やはり誤解を招くようなことが再び生じましたことは大変遺憾なことでございます。私どもといたしましては、既に総務部長から、 今回は書面をもちましてジャカルタ首席に注意を行う、そのほか世界各地の駐在員事務所にも同様なことが起こらないように注意を喚起したところでございま す。

○大門実紀史君 まあ前回の指摘、周知を図った、注意を喚起したということですが、実際にはされておりません。
 前回は電話代等ということを名目に出されたわけですが、その指摘をしたら今度は、電話代を払う場合は領収書をもらえと、これだけのことでございまして、 向こうの現地コーディネーターが領収書を発行したら同じように出すということですから、何もきちっとした徹底がされていないからこんなことが起きたわけで ございます。しかも、現地のちょっと関係者にも聞きましたけど、二社は、新聞記者のうち二つは現金を渡さなかったと。これはどういう二社なのかということ もあります。つまり、都合のいいことを書いてくれるところだけ渡したと。
 交通費等と言いますが、先ほど申し上げたように、これは、向こうの記者の月収が二万円ぐらいで、その十分の一に当たる金額ですから、交通費をはるかに超 えております。一日か二日の日当分を渡しているということになりますので、どういう認識でそういう話をぺらぺらされるのか分かりませんけれども、インドネ シアの要請があったら、政府の要請があったら何でも金を出すんですか。こういうことそのものが、もう何も改善がされていないというふうに思います。
 もう日本の恥だと私は思います、これ。向こうのジャーナリストの、リズムの協会の中では、もうこういうものを受け取らないようにということまで協会が やっているわけですね。ただ、現地の記者は受け取ってしまうというのがまだ続いているのは確かなんですけれども、日本政府が、JBICが記者会見をやって、こんなことがまた表に出て、全く恥さらしを続けているんではないかというふうに思います。
 麻生大臣、いかがお考えでしょうか。

○国務大臣(麻生太郎君) 前回に続いて今回もこのようなことが起きた。これは間違いなく不適切、もうこれははっきりしておりますんで、先ほど総裁のお話があっておりましたんで、これは更に徹底、指導を徹底させるということが当然のことだと存じます。
 この種の会議って、これはJBICが記者会見の準備をされるんだと思いますんで、僕はその、僕の知っているインドネシアというのは三十年ぐらい前のイン ドネシアですんで、ちょっと最近のインドネシアがその種のことをどうやっている、どういう事情になっているかはちょっと知らないんですが。私がおりました ころ、いろいろ仕事しているときは、今のような確かに慣行であったことは確かですよ。それはもう間違いない、確かですけれども、もう大分時代も変わってきておりますんで今言われたような御指摘が出てきているんだと思いますが、何となくそういったところに関して、現地、現場の方が対応できていないというよう なところが、大門先生から見て、おまえ何だ、今、時代と、一番、何というの、元に戻しているのは日本じゃないかと言われるのは甚だ日本としてはという点を 言っておられるのはよく分かる、分かると思っております。よく理解ができるところであります。

○大門実紀史君  もう時間なくなったんで終わりますけれども、JBIC、現地慣行とか相手の国の責任にしますけれども、JBIC自身がかなりお金の使い方が私はルーズだと いうふうに思っております。この問題は今日午後、財政金融委員会が、当該の委員会がありますんで、そちらで指摘したいというふうに思います。
 終わります。
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