● ● ● ● 大門みきし Daimon Mikishi  ● ● ● ●


■2007年11月19日  決算委(額賀大臣等軍需利権に群がる国防族議員)
○大門実紀史君 日本共産党の大門でございます。
 額賀大臣に質問をいたします。先ほど、うまく切り抜けたというお話がありましたけれども、まだまだ油断なさらない方がいいんではないかというふうに申し上げておきたいと思います。
 今日は、額賀大臣に、山田洋行よりももっと大きな会社の話を質問したいと思っておりましたけれども、先ほどパーティー券の問題で幾つかやり取りありましたんで、一つ二つだけ聞いておきたいというふうに思います。
 あれは、山田洋行は一人二万円の朝食会というふうにおっしゃったわけですけれども、相当高い朝食会だなと思いますが、平成十四年から十九年で二百二十万 円のパーティー券を山田洋行に買ってもらったと。若干我が党のカウントとは違うんですが、いずれにせよ、その答弁を中心にして聞いておきたいと思いますけ れども、実際は何人がそのパーティーに山田洋行から参加されましたか。

○国務大臣(額賀福志郎君) これは政治資金パーティーでございますから寄附金とは違うわけでございまして、我々は、多くの友人や企業に御案内状を出させていただいております。そして、そのパーティー券を買っていただくかいただけないかは相手側の判断で決まるわけでございます。
 したがって、その朝食会の席に来られる方々は、先ほども申し上げましたけれども、百人から百二十人前後であると、平均的に言うとそれくらいであると。そ の都度、どういう人が、どこの人が来られるかということについて記録を作っておりません。その来られる方の一人一人のお名前を全部記録しているわけではあ りません。

○大門実紀史君 我が党はパーティーとかやりませんけど、通常は参加名簿があるんじゃないかと思うんですよね。
 いずれにせよ、先ほどの白先生の話からすると、全体として実際の参加者は何分の一かだと、パーティー券を買ってもらったうちのですね。そうすると、この 山田洋行に関して言いますと、実際に参加した一人分はまあ二万円として高いとしても、まあそれはそれとして、券だけ買ってもらって参加されなかった人の分 は、私は当然お返しすべきだと思うんですが、そういうことはされているんでしょうか。

○国務大臣(額賀福志郎君)  政治資金パーティーというのは、対価がある中で、研究成果を報告したりあるいはまた学識経験者の講師を招いていろいろと見識を広めてもらったり、そういう ことで催物がされているわけでございまして、その収入から経費を引いたものについては主催者が政治活動費として使えることになっているのは御承知のとおり でございます。一方的な利益を与える、いわゆる無償資金供与みたいな寄附とは違うわけでございます。
 したがいまして、参加する方々あるいはまた買っていただける方々については、私どもが考えるというよりも、相手の方々の判断でなされているわけでございます。

○大門実紀史君 私は、実質的なことをお伺いしているわけです。買ってもらって、来なければもう紙切れに山田洋行はお金を払ったと。その分はもう実質的に言えば献金とみなされても仕方がないと思うんですね。
 合法的かどうかお聞きしているんではありません。倫理上、それは献金と何も変わらないと私は思いますが、実質的な意味でいかがですか。

○国務大臣(額賀福志郎君) 政治資金パーティーは禁止されているものではありません。

○大門実紀史君  明確に、恐らく二百二十万だと一人二万とすると百十人分。しかし、山田洋行はほかの企業と違ってそんなにたくさん参加するわけありません。したがって、少 なくとも半分以上は額賀さんに対する献金に該当すると言われても仕方がないし、こういうふうな企業になっているわけですから参加名簿がないことは絶対ない と思います。お調べになってお返しすべきだし、その事実を実際のところ、私は二十二日も財政金融委員会で御質問しますので、それまでに調べて御回答いただければというふうに思います。
 今日の本題の方に入ります。




 資料をお配りいたしました。これは既に十一月六日の財政金融委員会で取り上げて、東京新聞ほかで全体像を含めてこのまま報道していただいております。それに新たな事実を加えたものでございます。作り直した表でございます。
 もう繰り返し、初めてお聞きになる方もいらっしゃると思いますが、今まで明らかになったのは、一つは、この日米平和・文化交流協会ですけれども、昨日、 今日の報道によれば、とうとう東京地検特捜部がこの協会に捜索に乗り出したとのことでございます。防衛利権も少し本丸に近づいてきたというふうに私は思っ ております。
 税金の使い方も関係するので決算委員会で取り上げるわけですけれども、一枚目めくっていただけると、この二つの交流協会と安全保障議員協議会、両方の役 員名簿を付けておきました。ほとんど国会議員メンバーはダブると、裏表の関係にあるという組織でございます。しかも、今焦点になっていますが、秋山直紀さ んという方ですね、これは防衛利権の疑惑の中心人物ではないかと言われている方でございますけれども、交流協会も安保議員協議会も、そしてアメリカ・アド バック社も、みんなこの人が仕切っていると。しかも、このそばですけれども、永田町パレロワイヤルの一一〇四号、同じ部屋でやっていると。まあこれは一緒 くたにやっているわけですね。ただし、今は九〇一号に、交流協会の方は批判があって部屋だけ取っておりますが、実質的には今も同じようにやられておりま す。
 そして、外務省の独法であります国際交流基金から助成金がトンネルで、交流協会に出されたはずの助成金が安保議員協議会にトンネルで流れているということも、これは外務省にも確認をして、既に指摘して明らかにしたところでございます。
 ちなみに、外務省は〇五年に立入検査をやっておりまして、この交流協会あるいは安保議員協議会、この間のお金のやり取り、あるいは協会そのものの財政支 出の在り方について厳しい指摘をしております。手元に立入検査通知と大臣命令というのを持っておりますけれども、この中で指摘されているのは、この秋山氏 が、〇三年、〇四年当時は非常勤であるにもかかわらず、非常勤に対価を、報酬を払っちゃいけないということになっているにもかかわらず、一千二十万円の報 酬を受けているということも外務省が厳しく指摘しているところでございます。十年分の決算資料等、いろんな書類を全部入手いたしましたけれども、今もこの 安全保障議員協議会と交流協会の間で頻繁にお金のやり取りが行われています。ですから、今自身もいろんなトンネルになっている可能性があるということでご ざいます。
 もう一つは、全体ですけれども、協会も安全保障協議会も、日本の防衛大企業、防衛企業から相当のカンパ、寄附を受けております。守屋次官と宮崎氏のゴル フも問題になりましたけれども、この安全保障議員協議会主催のゴルフというのがかなり開かれております。もちろん会議もやっているでしょうけど、ゴルフと か宴会というのを相当やっております。その経費を賄っているのが日本の防衛企業からの寄附、カンパということになっているわけです。非常におかしな組織が 国会議員中心になってつくられているということでございます。
 さらに、今日、新しい事実として明らかにするのは、防衛庁からこの交流協会が仕事の受注をしています。国土交通省からも仕事の受注をしております。防衛 庁は、福岡県苅田港の老朽化学兵器の無害化処理に関する調査事業を交流協会に委託しております、九百八万二千五百円。このときの防衛庁長官は石破さんでございます。国土交通省は、五千八百三十六万円の仕事をこの交流協会に、神奈川県の寒川地区の化学兵器絡みの危険物質調査ですけれども、随契で発注をしてお ります。これも内容が非常に不可解な委託事業でございます。
 さらに、この交流協会は、決算書、収支報告書を全部調べましたけれども、こういう仕事を受注して収益事業をやっているにもかかわらず、税金を支払っていない可能性があります。決算書に出てまいりません。
 さらに、この交流協会の収入全体も調べてみましたけれども、大変おかしな事態になっておりまして、恐らく、東京地検特捜部が注目しているのはその部分で はないかと思います。〇二年に秋山氏が、渦中の人ですけれども、秋山氏がこの交流協会の専務常勤理事になってからお金の使い方が変質してまいります。
 もう細かい数字、時間の関係で申し上げませんが、〇二年から〇六年までこういう企業、防衛企業からの収入が一気に増えて、〇七年の予算分を加えると二億 四千万円ぐらい企業から収入があります、〇二年から〇七年までの統計ですけれども。特に〇六年に九千四百万円、ほかの年に比べて異常な金額がこの交流協会 に入金されています。私は、東京地検特捜部が追い掛けているのはこの部分ではないかというふうに思っておりますけれども、そういうお金の入り方、出し方に 非常に不可解なものがあります。
 秋山氏はどういう人物かといいますと、このアドバック社で賃金不払裁判があったんですけれども、その被告になっておりまして、原告側が裁判の場で秋山氏 の言葉を引用しておりますけれども、秋山氏は、三菱なんかうちの下請だと、山田洋行なんか後回しにしろと、川崎重工なんか待たせておけ、うちがなければ石 川島播磨なんて何の仕事も取れないというふうな、まるで防衛企業を仕切る、受注を仕切るような発言をしている人物でございます。これも裁判資料でありま す。
 秋山直紀氏には、私、公益法人の事務局長的役割ですから、私のところに説明に来るようにということで求めましたけれども、来れないということで、外務省 を通じて、先ほどのトンネルの問題、いろんな問題を本人に確認をいたしました。また、二回電話で本人と話をいたしました。先週の金曜日にやはり直接会って 話をしたいというふうに言いましたけれども、アメリカに行くのでしばらく会えないということを言いました。
 東京地検の捜査の関係もあるのかも分かりませんけれども、これは国の助成金も絡む問題でございますから、是非、参議院の決算委員会としてこの秋山直紀氏を証人として呼ぶように、委員長、理事会で協議をしていただきたいと思います。

○委員長(小川敏夫君) ただいまの大門君の申出につきましては、後刻理事会で協議いたします。

○大門実紀史君 要するに、この交流協会、安保議員協議会、アメリカのアドバック社、これが混然一体とマンションの一室で仕事をしているし、中身も何やっているか、もう不可解な部分がまだまだ残されているということでございます。
 国の助成金の関係に話を戻しますが、この組織に関係する会議がアメリカで、日米安全保障戦略会議というのが開かれております。これも今マスコミでいろい ろ取り上げられ始めておりますけれども、これは憲法を変えていこうということとか、集団的自衛権の問題から、ミサイル防衛から、武器輸出三原則の見直しか ら、どうも日米の軍需産業が仕事が増えるような議論が、議事録を点検いたしましたけれども、されている。同時に、驚くべきことに兵器の見本市も開催される という大変きな臭い、生臭い会議だというふうに思います。いずれにせよ、任意団体が主催している会議でございます。
 どういう国会議員が参加してきたか、手元に全部名簿を持っておりますけれども、要するに先ほどの、一々言いませんが、先ほどの安全保障協議会議員、役員、このメンバーの中で入れ替わり立ち替わりこのアメリカの戦略会議に参加をしているということでございます。
 スケジュール表もその後に付けておきました。この交流協会は、この戦略会議に国会議員が参加する、そのための費用として、先ほど言いました国際交流基金から助成を受けて、助成金をもらって国会議員が参加するという形を取っております。
 先ほどのスケジュール表を見ていただいて分かるとおり、大体、いろいろ見積りもいたしましたけど、百数十万円掛かるのに対して、秋山氏が私に言ったの は、議員からは、先生たちからは二十万円の参加費をもらうだけだというふうに言っております。差引き百万円以上は国の助成金、それでも足りなければ日本の 防衛企業からの寄附で賄っているということです。しかも、各議員が本当に二十万払ったのかも定かではございません。
 四枚目に付けておきましたけれども、この助成金をもらうための申請して、そして事後報告書を、会計報告を国際交流基金出すわけですけれども、これもずさ んな支給がされております。真ん中の方に助成金の金額があって、下の方に四百万と書かれておりますけれども、大体、毎年腰だめで四百万、五百万が払われて いるというわけですけれども、実際の支給基準は参加人数掛けるエコノミークラスの飛行機代ということですから端数が必ず出るはずなんですが、右側の実際の 支出金額というのは年によっていろいろ違うんですけれども、この助成金だけはどういうわけか四百万、五百万で、腰だめで端数が出ない数字で、後から中で適 当に仕分をして端数があるように見せ掛けているということで、これは国際交流基金も私の追及に対して説明不能という事態になっているわけです。
 いろいろ申し上げましたが、大変不可解なことでお金が出されて、国民の税金が使われて、そして、こういう会議に国会議員の参加にお金が、国民の税金が使われているということでございます。
 額賀大臣にお聞きをいたしますけれども、これはもう東京地検特捜部が捜索も入っている段階の公益法人でございますけれども、この理事を額賀さんは〇五 年、〇六年、〇七年、三年にわたって続けてこられました。また、左側の、これ表裏一体の組織ですけれども、裏表ですけれども、安保議員協議会の役員も務めてこられました。秋山氏とも周知の仲だというふうに思いますけれども、前回私は委員会で質問したときに、この交流協会と安保議員協議会が一体の組織とは知 らなかったというようなことを、まああり得ないと思いますが、答弁をされましたが、いずれにせよ、これは公務でもない任意団体が主催するアメリカのワシン トンの会議に参加するために自分が理事をやっている公益法人を通じて国からの助成金を受けて渡航されるというのは、私は、大臣以前に国会議員としておかし いのではないかと、責任を感じられないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。

○国務大臣(額賀福志郎君)  これは、日米平和・文化交流協会が日米関係あるいは安全保障問題について米国や日本でシンポジウムを開いたりセミナーを開いたりしていくときに、我々その 趣旨に賛同する者が参加費を払って、その公共、公益性のある事業をしているというふうに認識をしておるわけでございまして、それはまた、日本の安全と、そ れからこの地域の安全にもプラスになる、そういう考え方で同調し、賛同している者が参加されているというふうに理解をしております。

○大門実紀史君 勉強するのも何でもいいですよ。自分で金払って行きなさいよということを申し上げているわけでございます。明確に国の助成金で、あなたは何回もアメリカに渡航されているということでございます。
 また、スケジュール表にあるとおり、アメリカへ行きますと、アメリカの軍需企業が連日、昼夜の食事会という接待をしておりますし、日本で開催したときは 日本の企業が同じような、国会議員やあるいは防衛省関係者、ペンタゴン関係者の接待をしているようでございます。こういうことも、接待という感覚を持たれ ないでずっと参加されてきたということが、私は、守屋次官も三百回もゴルフやって接待の感覚が麻痺していたとおっしゃったように、額賀さんも麻痺している んじゃないかということを指摘しておきたいと思いますが、時間の関係で次の問題に行きますが、山田洋行どころか、日本で最大の軍需防衛企業は三菱重工、三 菱電機含めた三菱グループでございます。
 私が十月三十日に額賀さんに伺ったところ、三菱グループとの宴席をともにしたかというふうに聞きましたら、安全保障議員協議会などの忘年会で参加したと いうようなことをおっしゃいました。会費は払っていないようなことをおっしゃいましたけれども、安保議員協議会の主催だったらば、これそのものが三菱重工 を始め軍需企業の、防衛企業の寄附や賛助会費で運営されている組織でございます。そういうお金で飲み食いしたことになります。あるいは三菱重工に払っても らったら、これは明確に接待ということになります。会費は払われたのでしょうか。

○国務大臣(額賀福志郎君) 安全保障協議会というのは、自らが参画するときはそれぞれが自己負担をしたりしているわけでございます。

○大門実紀史君 そういうものは会計報告の書類には出てまいりません。
 もう一つお聞きいたします。
 大臣は、私が前回委員会で質問して、すぐ分からないということなので調べておいてくださいと申し上げましたけれども、三菱グループは港区高輪に開東閣と いう接待施設、三菱の迎賓館と言われていますけれども、そこを持っております。ここは、少なくとも人を招いておいて会費をもらうという施設ではございませ ん。これは紛れもなく三菱グループの接待場所でございます。
 この前お聞きしたら、かつて行ったことがあるということですけれども、会費を払ったかどうか、払うわけないと思いますが、調べておいていただきたいと申し上げましたが、いかがでしょうか。

○国務大臣(額賀福志郎君)  これは一回行ったことがあるという話をいたしましたけれども、私が役職を持っているときではないんでございまして、日常の活動、あるいはまた人と人と会う のが我々の仕事でございますから、そのことについてコメントするのは差し控えさせていただきたいというふうに思います。

○大門実紀史君 じゃ、会費は払っていないということで理解してよろしいですね。もう再三伺っているわけですが、調べられたと思うんですけれども、そもそも払うような場所ではありませんけれども、いかがですか。

○国務大臣(額賀福志郎君) だから、我々は日常の中で様々な人と会食をしたりするわけでございまして、それは自分が払う場合もあるし、あるいはまた払ってもらう場合もありますけれども、その時々のことについて私はコメントする必要はないと思っております。

○大門実紀史君 三菱重工は、三菱電機と合わせて防衛省から四千億円という全体の三割ですよ、最大の受注企業です。そのことについて答えられないというのはおかしいと思いますので、再度調べて二十二日、当該委員会でお答えいただくようにお願いしたいと思います。
 最後に、時間がなくなりました。石破大臣に、お願いだけしておきたいと思います。
 改めて詳しく取り上げようと思うんですけれども、先ほど、防衛庁からこの協会が受注したのは、その仕事の中身ですけれども、中身を調べてみると、有識者 会議をこの安全保障協議会が開いて、そこでいろいろ、そこに防衛庁の職員に出てきてもらって話をしてもらう、アメリカ軍に出てきて話をしてもらう、それで 報告書をまとめる。これだったら僕は、当時の防衛庁が自分で有識者会議をやればよかったじゃないかと。しかも、この事務局長が、このときの仕切ったのが秋 山直紀さんです。
 名簿があるんですけれども、名簿はあるんですが、事務局長の名前だけ個人名じゃなくて、安保研究所という名前になっております。大変不可解な事業でございますので、これは、こんな調査委託事業をするのはおかしいと思います。当時の長官も石破さんでございましたので、是非これが適正な事業なのかどうか調べ て、御報告をいただきたいと思います。いかがですか。

○国務大臣(石破茂君) 御指摘をいただきました件、当省で調べております。
 委員御指摘のように、そういう能力がないのではないかという御指摘でございますが、私が聞き取りをいたしましたところでは、いろいろと、どういうところ がそういう能力を持っているか、そういう調査もきちんとしたと。この研究所がそういう能力を持っておるということで、ここに委託をしたというふうに承知を いたしております。
 委員御指摘の点、今後また御質問があればきちんとお答えをできるようにいたしておきます。

○大門実紀史君 じゃ、もう終わりますが、とにかくこれは、研究所が能力持っているわけありません、幽霊研究所です、秋山一人でやっている研究所でございますから。そんなところに能力があって頼んだというのはおかしいと思いますので、引き続き当該委員会で追及していきたいと思います。
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