● ● ● ● 大門みきし Daimon Mikishi  ● ● ● ●


■2008年4月24日  財政金融委・国土交通委連合審査(道路財源特例法案)
特定財源の仕組み残す、政府・与党決定ただす
○大門実紀史君 大門でございます。
 短い時間ですので、簡潔な御答弁、よろしくお願いいたします。
 ただ、先日の決算委員会で冬柴大臣とはこの一般財源化と、今日もありましたけれども、今回提案されている十年法案との矛盾についてはもう既に議論をさせていただきまして、答弁も同じだと思うので、繰り返しはいたしません。
 ただ、これも決算委員会で私、冬柴大臣というのは本当に正直な方だなというふうに大変好感を抱いたわけですけれども、大臣言われましたけれども、こんなことを言ったら怒られますけどということで、今でも十年間暫定税率が維持されて道路が整備されることが最も望ましいと思っておりますというふうに大変正直におっしゃいました。お人柄を感じたりいたしましたけれども、本当のお気持ちは、何といいますか、もう道路の無駄とか国交省の不始末はさせないから今の制度で造らしてほしいというのがお考えだと思いますし、本当はもう国交省に随分怒っていらっしゃるのではないかと、おまえらが不始末やるからこんな羽目になったんだというふうに思っていらっしゃるのかというふうにお聞きして思いました。
 ただ、もう残念ながら手遅れでございまして、特定財源そのものがもう見直すということで一般財源化ということ、だから避けられない事態になっているわけでございます。
 ただ、今日は短い時間でお聞きしたいのは、与党が考えている一般財源化と野党が考えている一般財源化はやっぱりどうも違うのじゃないかというふうに思っているところでございまして、政府・与党決定の文書の中にも、一般財源化した後の使い道として出てくるのは環境と地方道路整備ということです。財政金融委員会で額賀大臣にお聞きしたときは、税率を維持して、まあ税収は維持したまま次の使途としては環境と財政再建というようなことをおっしゃっておりました。
 先ほど言いました政府・与党決定に出てくるのは、環境と地方道路整備と、そして国、地方の厳しい財政状況を踏まえる、財政再建にというようなことが出ております。ここには一切福祉や社会保障に使うという言葉が出てこないんですけれども、これは、もう一つ申し上げますと町村官房長官がおっしゃっていますのは、ガソリン税というのは、そのユーザーとの関係を考えると、やはり福祉とか社会保障に使うのは納得が得られないんじゃないかというふうなことをおっしゃっております。
 政府・与党の考えとして、もう与野党協議の話はいいです、政府・与党で提案されておりますから、政府・与党としての考えをお聞きしたいんですけれども、一般財源化した後のガソリン税の使い道として、やはり社会保障とか福祉に使うというのは難しいというお考えなんでしょうか。額賀大臣、いかがでしょうか。

○国務大臣(額賀福志郎君) 今の改正案、閣法を出しているときに、一般財源化を視野に入れて改革案を出させていただいたわけでございまして、その際の基本的な考え方は、必要な道路整備、財政事情、それから諸外国の例を見ても、環境のことも視野に入れて考える必要があると。政府・与党としては、今後もその暫定税率の水準を維持する形で、そういう財政事情だとか道路だとか、あるいはまた新エネルギーの問題だとか環境の問題だとか、あるいは医療の問題だとか、幅広く視野に入れて議論をしていただこうという考え方に立っていると思っております。

○大門実紀史君 そうすると、言葉では出てくるんですけど、政府決定に入っておりませんが、社会保障、福祉にも回していくということでよろしいですか。

○国務大臣(額賀福志郎君) そういうことを含めて、視野に入れて、与野党の間で議論をしていただきたいというふうに思っております。

○大門実紀史君 今回の財源特例法の関係でお聞きいたしますけれども、この財源特例法は、もう時間がないので結論だけ申し上げますが、この仕組みは、先ほど言いました、もしも一般財源化して地方道路整備にというときに、私、若干の修正は十年を五年とかありますけれども、この枠組みはなくならない、何といいますか、使えるといいますか、生きるんじゃないかというふうにちょっと危惧しております。
 一般財源化すれば特定財源との関係でこの財源特例法はもう当然なくなるものだと私たちは思っておりますけれども、与党が提案されている一般財源化の今後の使途の中で、地方道路整備にこれはもう回すんだというふうなことになった場合、この財源特例法の仕組みは今までと違って全額充当するということになっておりません。道路特定財源を全額道路に充当とはなっていません。今度は充当だけですよね。そうすると、ほかのものにも回すけれども、一定のところに充当するというのは可能な解釈で読める法案になっています。
 そういうことも含めて、国交省はこの財源特例法をどうしても通しておくというお考えなのかどうか、冬柴大臣にお聞きしたいと思います。

○国務大臣(冬柴鐵三君) 現在、今日もここで審議をしていただいているわけですから、私の提案している法案について、これは一日も早く成立をさせていただきたいというのが私の気持ちです。
 そのしかる後にこの政府・与党合意というものに沿って二十一年度、今二十年度のことをやっているわけですから、二十一年度以降のことをどうするかと、これは税制の抜本改革の中で特定財源制度を廃止するということを言っているんですね、この中で。そして、一遍廃止して一般財源化すると。その際、この地方財政に影響を及ぼさないように措置する、また必要と判断される道路は着実に整備するというふうに書かれております。したがって、これが一つのメルクマールになるだろうと思います。
 そしてその次に、暫定税率分も含めた税率について、今までは暫定税率を維持しつつということで、暫定税率は変えないということが前提になっていたんですね、ずっと。しかしながら、この政府・与党の合意では、暫定税率分も含めた税率は今年の税制抜本改革時に検討すると、こうなっておるわけです、はい。ですから、そしてその一般財源としての使途の在り方は道路整備計画なども協議、決定すると、与野党協議でですね、ということも書かれています。したがって、その今の枠組みの中で考えておるわけであります。
 今年の部分については、今提案している分についてはこれは早く決めていただきたいというのが私の気持ちです。

○大門実紀史君 要するに、一般財源化した後使途を決めると、これは目的税化するわけです。一般財源化して予算の中でいろんなものに、必要な道路とか社会保障に配分していくという表現なら分かるんですけれども、わざわざ使途を限定されているのが目的税化すると。そうすると、私が申し上げたような仕組みも考え得ると。そうすると、財源特例法、若干の修正だけで全額充当しないというわけですから、地方道路に充当すると、これもあり得る仕組みになっているという点を御指摘をしているわけです。
 もう時間がないので財務省のお考えをお聞きしますが、〇九年度税制の抜本改革という言葉で、今度は税制改正ではなくて抜本改革という強い言葉を使われておりますけれども、私は財務省のずっと議論をしていて思うのは、ガソリン税というのは環境とか財政再建、今度地方道路整備も入りましたけれども、そういうものに使いたいと。実は、福祉や医療や社会保障は消費税で考えるというのが財務省がこの間ずっとおっしゃってきたことだから、そういうことじゃないのかというふうに思いますが、財務大臣いかがですか。

○国務大臣(額賀福志郎君) もうこれは委員も御承知のとおり、〇九年度には年金の国庫負担割合を引き上げていくということが大きなテーマであります。その財源をどういうふうに確保していくかと。今度、この秋にはそういう税制の抜本改革を行っていくわけでございますから、消費税も含めて、所得税そしてまたこの道路特定財源も含めて総合的に議論をして、きちっと今後の給付と負担の在り方、あるいは財政再建の在り方、あるいは今後の成長の在り方、そういうことをきちっと議論をしていただきたい。
 国会の状況が従来と違っておりますので、これは決めたことをしっかりと国民の期待にこたえて実現をしていくためには、与野党の協議の場でもしっかりとこれを議論して成案を得てもらわなければならない、合意を得てもらわなければならないということであります。

○大門実紀史君 時間も参りましたので、今日は終わります。ありがとうございました。
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