● ● ● ● 大門みきし Daimon Mikishi  ● ● ● ●


■2009年3月26日  財政金融委員会(所得税法等改正案、財源確保法案)
平田耕一財務副大臣の株インサイダー疑惑を追及
○大門実紀史君 大門でございます。
 ちょっと先ほど平田さんの話聞いていて、ちょっと随分違うんじゃないかなと。何をぺらぺらおっしゃったのかなというふうに私は思うんですけれども、株を売る気がしなかったとか市場で取引すべきじゃないとか、そんなことをおっしゃる前に、ちゃんと反省なり、言われるべき言葉があるんではないかなと思って聞いていましたけれども、ちょっと唖然といたしました。こういう方が副大臣やったのかと。大体この委員会で今審議していること、何だと思っているんですか。財務省提出の税法について審議しているときに財務副大臣がこういう事態になっていて、普通だったら審議止まっていますよ、スムーズにやっていますけど。私、不思議で仕方ありませんけど、こんなところが提案する法案を、ちゃんともう信頼が問われているわけだから、それをはっきりしないで、普通なら審議止まっていますよ、今までだったら。そういう問題だというふうにあなたもとらえて答えなきゃいけないと思うんですけれども。私ちょっと、もうそうなると質問せざるを得ないんで、幾つかしますけれどもね。
 まず、もう先に申し上げたいと思いますが、早くお辞めになった方がいいと思いますが、お辞めになる気は一切ないんですか。

○副大臣(平田耕一君) 私自身は考えておりません。

○大門実紀史君 幾つか聞いていきたいと思いますけれども、まず、今回、先ほどの大久保さんに対するお答えでも百十二万株は以前から持っていたというふうにおっしゃいましたけど、少なくとも去年の麻生内閣が誕生する辺りではちゃんと持っていらしたんですか。

○副大臣(平田耕一君) はい。

○大門実紀史君 麻生内閣が発足したときに閣僚の資産公開がされております。副大臣、副長官、政務官もされておりますが、平田さんは、預貯金・有価証券ゼロ、貸付金ゼロ、借金だけ二億一千五百十七万円となっています。
 じゃ、この資産公開されたの、うそですか。

○副大臣(平田耕一君) それは何かの間違いだと思います。ちゃんと、ずうっと何年来申告しております。報告しております。

○大門実紀史君 そんなこと、今ごろになって何かの間違いで済むんですか。閣僚の資産公開ですよ。報道もされておりますよ。何かの間違いって、何ですか、それ。

○副大臣(平田耕一君) 国務大臣等の資産公開について、摘要外に株式、チヨダウーテ株式百十二万一千四百三十一株、ゼロシステム十五万四千、ちゃんと届けております。これ、本物でございますけれども。

○大門実紀史君 それでは、この公開されている数字は何なんですか。それはいつのあれですか。

○副大臣(平田耕一君) 何をお持ちになっているか分かりませんけれども、どうぞ本物を御覧ください、申告書です。(資料手交)

○委員長(円より子君) ちょっとお待ちください。
 それでは、財務副大臣からのその資料をこちらにまた、大門さん、こちらにいただいてよろしいですか。──じゃ、こちらにお持ちください。

○大門実紀史君 もう一つは、それじゃ、それは確認いたします。時期のずれがあるかどうか分かりませんが、とにかく公表されている閣僚の資産公開ではゼロになっております。なっております。

○副大臣(平田耕一君) いやいや、それはなっていないです。

○大門実紀史君 いや、知りません。私、勝手に持ってきたわけじゃないから。その差はあなたが後で説明してください。
 もう一つは、大体その大臣規範に抵触したことについて先ほど一言もありませんでしたけれども、大臣規範というのはあなたにとって何なんですか。

○副大臣(平田耕一君) その点は誤解を招いたというか、お断り申し上げなければならないかも分かりません。一遍冷静になってしっかり、今日の今日でございますのでなんですが。
 かねてから要請があったことについて、昨秋からそういう株式の売却依頼がありましたので、それをそのまま、私の個人の名義から、私が九〇%持っておるゼロシステムという会社に名義を変えるということの意義がございましたので、その範囲内で、自分の所有範囲内であるという解釈でもって私はそれを実行いたしたわけであります。

○大門実紀史君 いや、そんなの関係ないですよ。御存じないんですか、大体。自分がどう思ったかじゃないんですよ。信託するんですよ、それを。これは閣議決定ですよ。閣議決定を副大臣ともあろう人が守らなかったんですよ。それが、そんなあれこれの理由で付くんですか。これだけでもあなたは責任取るべきなんですよ。もう資産公開のこともやりますけれども、後で、併せますが、見解が違うのは後でやりますけれども。少なくともこの大臣規範を守らなかった、閣議決定をあなたは守らなかったんですよ。それだけで責任取るのは、もういろいろ聞く前に、それだけで責任取るのは当たり前じゃないかと思うんですが、いかがですか。

○副大臣(平田耕一君) その点は、こういう取引依頼がある、応じようと思う、したがって株式を信託しないということは報告、相談はしておりまして、その後、詳細を詰めてと思っておりましたが、私の考えで。それは実質と申し上げますとなんですが、九割持っておるゼロシステムというものへ名義を変えたということでございまして、そういう事実でございます。

○大門実紀史君 あなたの言い訳を聞いているわけじゃないんですよ。これを守らなかったことについて責任、それだけで責任を取るのは十分じゃないかと思うんです、閣議決定違反なんだから。それをどう考えているんですかと聞いているんですよ。

○副大臣(平田耕一君) 取引自体、これは大変お騒がせをして申し訳なかったなというふうに思っております。取引自体が、名義も変わっておりませんし金銭も動いておりませんし、契約書だけであります。義務に基づいて財務局へのお届出を出したと、こういうことでありまして、それは実質取引というのはまだ何も始まっておりませんので、よくその辺も考えて、また御報告を申し上げなければと思っております。

○大門実紀史君 今日は後で総理も来られるので総理にも伺いますけど、与謝野大臣はいかがお感じですか。この大臣規範が自分の勝手な言い訳、理由でやらなかったんだと、こんなことで済むんですか。

○国務大臣(与謝野馨君) これは大臣規範は内閣官房でやっておりますから、私、申し訳ないんですが、私が判断すべきことではないと思っております。

○大門実紀史君 いやいや、あなたの副大臣が閣議決定を守らなかったことについていかがお考えですかと聞いているんですよ。

○国務大臣(与謝野馨君) 守れたか守れなかったかという判断が内閣官房であると思いますので、それによって私の判断は変わってくるということでございます。

○大門実紀史君 まず、何で三月二日に売却されたのですか。

○副大臣(平田耕一君) 名義変更の要請が年度内ということでございまして、それも当然のことであると思って、その期日にしたわけであります。

○大門実紀史君 このチヨダの株は赤字決算などで下がるであろうと、今度決算出れば間違いなく下がるだろうと言われた株でございます。それをわざわざ、先ほど市場価格だと云々と言われましたけれども、市場価格のさらに倍近い金額で売ると。下がるであろう株を、下がる前に今の市場価格よりも倍近い、さらにさらに高値で売ると。
 これは、買った方はゼロシステムですか、これもあなたがオーナーに近い、九割出資されている会社ですよね。買った方にとって、まずあなた自身がそれで、先ほどそんな現金動いていませんと言われていましたけれども、現金動かなくったって利益はあなたに来るわけですよね。そういうことでしょう。株、売却されたわけだからね。関係ないですよ、現金動くか動かないかは。それをどうするかは別の問題ですからね。あなたがその利益を得て、しかも買った方のゼロシステムは、これ買った後株が下がるわけです、下がるわけです。そうすると、あなたは自分の会社を使って、両方とも自分が関係ある会社を使って自分だけ利益を得て片方に損をさせると、損失を生ませるという可能性が非常に高いわけですね。これ、分かります、間もなくね、間もなくはっきりいたしますけれども。
 そうなったら、この仕組みというのは、インサイダーという話もありましたけれども、そのゼロシステムの関係者に対するあなたの背任だって問われるんですよ、そうなったら。分かりますか、御自分で認識されていますか、この事の重大さを。もちろんインサイダーという疑いも十分ありますけれどもね。そういうことも問われるんですよ。お分かりになっていますか、先ほどから全然無感覚な答弁されていますけれども。どうなんですか。

○副大臣(平田耕一君) 百十二万株の価格の問題でありますけれども、それは私は適正な価格であるなと今でも思っておりますけれども、それ以上、今個別銘柄の価格申し上げてもしようがないんですけれども、私はそう思っておりますけれども。

○大門実紀史君 それは平田さんにとっては適正な価格なんですよ、もうかりますから。ほかに持っている人はどうするんですか。ほかに株持っている人はどうするんですか。その人たちにとって適正なんですか。あなたがそんな倍近い値で売っちゃったってこれ適正なんですか。ほかの人売れないじゃないですか。二百七十円の持っている人はどうするんですか。二百九十円ですか。売れないんですよ、そういう人たちは五百五十円で。五百円以上で。そういう人のこと考えないんですか。自分にとって適正なことしか言っていないじゃないですか。大変なことですよ、そんなの、副大臣ともあろう人がそんなことやったら。
 全然認識ないんですか、市場関係者に、そういう株を持っている人たちに、チヨダの株を持っている人たちにね。自分だけ得してほかの人たち売るに売れないんですよ、五百幾らなんて。そういうこと考えないんですか。あなただってチヨダにかかわっているわけでしょう、チヨダの経営に。どういう認識なんですか、それ。

○副大臣(平田耕一君) 今はチヨダの経営にはかかわっておりませんけれども。そうですね、価格の点は普通こういう取引、百十万株であれば、私ども売る立場としましてはやっぱり純資産価格というものと、それも自分は参考にいたしましたし、それと、それはまあどこであれ、私はそれは、この取引においては適正価格だと思っておりますけれども。

○大門実紀史君 聞いたことに答えてください。ほかの株主にとってどうなんですか。同じことは言わないよ。ほかの株主にとってどうなんですかと。あなただけ五百幾らで売り抜けたということはどうなんですかということを聞いているんです、五百五十円で。二百九十円で持っている人たちにとって何を言うんですかと、何か言うことないんですかと申し上げたんですよ。

○副大臣(平田耕一君) 御指摘でございますけれども、やはりこれはこれの取引でございますので、私はそれを実行したというだけでございますけれども。

○大門実紀史君 合法的かどうかさえこれ疑われますよ、後々。インサイダー含めて、背任含めてね。形で何も、別に相対でやったんだと。何が悪いんだと。
 しかし、これ道義的責任だけじゃなくて、これ本当に合法的かどうかも後で調べられますよ。仮に今、別に相対でやったんだから、やっちゃいけないことをやっていないんだからということとしても、少なくとも財務省のこういうものを統括する財務省の副大臣が、副大臣がこういうことをやっちゃうというのは、道義的というか政治的というか、こんなもの人に言われなくたって、まずかったなと思って即刻やめられるのが普通当たり前だと私は思うんですけれども。そんな感覚何にもないんですか、あなたは、本当に。

○副大臣(平田耕一君) 一応それは冷静に考えてみたいと思います、この取引自体を。(発言する者あり)

○委員長(円より子君) 速記をお止めください。
   〔速記中止〕

○委員長(円より子君) では、速記を起こしてください。

○副大臣(平田耕一君) それは大久保先生の質問にもお答えを申し上げましたけれども、株式の価格というものを私は、この株のことの価格を余り云々するのはなんでございますけれども、自分なりに考えて相対取引が正しいというふうに思っておりますし、価格も適正であるというふうに思っているところであります。それは申し上げましたが、少数株主のことは私は一言も発言をいたしておりません。私は自分の、自分の取引は考えてそう間違っておらないと今でも思っておりますけれども……(発言する者あり)だから、それについては御指摘いただきましたので……(発言する者あり)一遍冷静に考えてみたいと思いますということは申し上げましたけれども。
 以上でございますが。

○大門実紀史君 ジャスダックでしょう。ジャスダックに上場しているところでしょう。考えてくださいよ、ジャスダックって、もちろん東証だって大事だけれども、みんながそこに資金を入れて、伸ばそうというふうな機運の高いところですよね。そんなところで、あなたが今までは何の認識もなく、少数株主のこと何の認識もなく、自分の利益だけ考えてやられたというのはよく分かりました。
 私に指摘されて、その上でも少数株主の人たちにとってのことはそれは仕方がないんだということで突っ張っておっしゃり続けるのかどうかですね、それを先ほども問われているわけで、少数株主のことを。やった経過は分かりました。あなたは何にも考えないでやったというのは十分分かりましたよ。今はどう思うのかと聞いているんじゃないか。

○委員長(円より子君) 平田副大臣、今の質問、分かりましたか。少数株主について御答弁いただきたいと思います。

○副大臣(平田耕一君) はい、そのことを配慮して相対取引の市場外取引をさせていただいたつもりでおりますので、そのように申し上げておりますし、なおかつ大門先生の御指摘でございますので、自分は冷静に考えてみたいなということを申し上げたわけであります。配慮してそうしたつもりでございますけれども。

○大門実紀史君 大体あなたは、これでぬれ手のアワのようにもうけられたお金は、あれですか、日経新聞の質問では、借金を返してあとはゼロシステムに貸し付けるとかおっしゃっていますけれども、それは事実なんですか。

○副大臣(平田耕一君) 事実であります。若干出入りがあると思いますので、貸付けをしておるときに一部でも借入れがあって両方並立は変ですから、相殺した額は貸付金のまま置いておけばゼロシステムはそのまま資金を手当てしなくてもいいわけですから、大部分を貸付金に置いておくと。したがって、しかる後にまたその貸付金はしかるべき時期に増資に充当するということは考えておりました。

○大門実紀史君 私、あなたの資産公開の、先ほど言いましたけれども、借金は二億一千五百十七万円あると。これは、そうしたら、あれですか、この会社からの、ゼロシステムからの借金あるいはチヨダからの借金ということですか。

○副大臣(平田耕一君) それは違います。

○大門実紀史君 そうしたら、借金を返すのに充てるというのは、今回もうけたお金で、今までの選挙の借金か何の借金か知りませんけれども、それをお返しになるということですか。

○副大臣(平田耕一君) それも違います。

○大門実紀史君 では何の借金払うんですか、二億なんて。

○副大臣(平田耕一君) まあそれは若干出入りがあるかもしれませんので、精算をしたいなというふうに思っておりますけれども。

○大門実紀史君 いずれにしろ、私的な自分の借金の返済に今回こういういかがわしい取引で得たお金で返済をすると……

○副大臣(平田耕一君) ちょっと待ってください。

○大門実紀史君 いかがわしいでしょう。だって、答えなさい、何でインサイダーじゃないんだよ。これ何で背任に当たらないんだよ。当たり前じゃない、身内で、みんな自分の身内の二つの会社作って、ぬれ手のアワみたいに倍でもうけて、少数株主のことは配慮しないで。こんなもの、何でこんな、そこに座ってるんですか、あなた、本当に。こんなの審議できないよ、こんなの。財務省提案の法案なんか。ちゃんとした答弁させてください。

○副大臣(平田耕一君) 大半貸付金で残しておくということで思っておりましたので、資金が私の手元に来るわけではありませんので……(発言する者あり)

○委員長(円より子君) ちょっとお座りになってください。まず理事さん、止めるんですか。取りあえず速記を止めてください。
   〔速記中止〕

○委員長(円より子君) 速記を起こしてください。
 再開いたします。

○大門実紀史君 私の持ち時間なくなりましたので、これで最後に質問させてもらいますが。
 いろいろ議論いたしましたけれども、平田副大臣、まず大臣規範を破られたということと、今ありましたけれども、少数株主に対する考え方は間違っておりますので、そういうことをきちっと反省してもらいたいのと、しかも幾つかの疑惑も指摘させてもらいました。このことを重く受け止めて今後のことを考えていただきたいと。
 与謝野大臣にもお聞きいたしますけれども、先ほどさらっと言われましたが、やっぱり大臣としてもこのことは重く受け止めてほしいと思いますが、お二人に一言ずついただきたいと思います。

○副大臣(平田耕一君) 少数株主に対する考えにつきまして先ほど意見を申し上げましたし、大臣等規範につきましても申し上げましたが、ここで御指摘をいただいて、しっかり考えて正式にまた表明をさせていただきたいなと、このように思っております。重く受け止めさせていただきたいと思っております。

○国務大臣(与謝野馨君) 閣議決定されている大臣規範は、閣僚も副大臣も当然これを守るべきであって、いささかの疑問も持たれないように気を付けて行動すべきであると思っております。今回のことに関しましても、私は自省を込めて重く受け止めていきたいと思っております。

○大門実紀史君 終わります。
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