● ● ● ● 大門みきし Daimon Mikishi  ● ● ● ●


■ 2010年3月16日  予算委員会公聴会
○大門実紀史君 日本共産党の大門でございます。
 まず、加藤さんにお聞きいたします。
 実は、この間私も都市農業問題、特に税制問題調べておりまして、来週の委員会で税法、財政金融委員会なものですからちょうど質問をしようと思ったときによくおいでいただいたなと思っているところでございます。幾つかもう質問されて、ダブらない程度にお聞きしたいことがございます。
 もうとにかく、全体でいえば、この都市農業がなぜここまでひどいことになったのかと、なぜここまで放置されてきたのかというのをつくづく思うわけでございます。私もこの問題では、この前もJAの埼玉の幹部の方とお話をいたしました。何というか、放置されてきたような問題だということでございます。
 まあちょっと際どい話でございますけど、JAというのは、率直に申し上げて、今まで自民党一辺倒でずっとやってきたところでございますよね。この間は全方位でやるという方向に今変えられたということでございます。それはいいことだと思うんですね。今度の振興法を求められる上で、もうやっぱり超党派でやらなきゃいけないと思うんですけど、しかし、それにしても今までの自民党農政というのは、なぜここまで都市農業を放置してきたのかと、その辺にちょっと一言言いたいことあれば言ってもらいたいと思いますが。

○公述人(加藤篤司君) びしっと言わせていただきますと、今までの経済状況のたまものだと思っております。なぜかというと、今まで市街化区域の土地は右肩上がりに上昇を続けてまいりました。先ほどひどいと言った相続税の納税猶予制度も、右肩上がりで二十年、三十年たって土地の価格が二倍、三倍になっていれば何とか払えるわけです。そういうところで、今までの政権の方も、周りの住民の反感を買ってはいけないとか公平感を損ねてはいけないということで大変気を遣っていたところで、我々はこういう状態になってしまったと思っております。
 よく、地方の仲間からも、終わっちゃったら売ればいいじゃないかと、そう言われますけれども、この終生営農というような制度に乗ってしまった今、そしてデフレで地価が右肩下がりの今、売ってしまったらどうなるのか。破産だという話も、多々現実に、本当にあります。非常に厳しい状況なんで、そういうところも分かっていただきたい。
 要するに、先ほども述べましたが、時代は変わったと、取り巻く環境も変わったと、年齢構成も変わったと、その中でどういう日本をつくっていくのか。私たちもこの日本が大好きです。地域が大好きです。これ以上人と人とのつながりがなくなるような地域というのにはしたくない、お国のために何とか頑張っていこうという思いでみんな頑張っておりますので、その状況は理解していただきたいと思います。

○大門実紀史君 はい、分かりました。
 私は、ただ十数年前に、仮におっしゃるとおりとしても、時代の責任ではないと、時代というならば十数年前に考えるべきであったと思います。
 その点で、まだ質問されてない点だけしますと、固定資産税なんですけど、具体的な実態をせっかく国会ですからお話しをいただきたいんですけど、もう今の固定資産税だと、何といいますか、農地、そのところから得られる所得よりも固定資産税の方が高いという実態がいろいろ広がっておりますですよね、その辺の実態をちょっと説明してもらえますか。

○公述人(加藤篤司君) 私の地元の三鷹市では、一反、千平米、三百坪ぐらいですけれども、大体三十万から四十万ぐらい年間掛かってまいります。農業収入は、頑張れば百万円ぐらいまでは上がりますけれども、なかなか全部はそこまでは行っておりません。そういうことで、宅地並み課税になると到底やっていけないという状況になります。

○大門実紀史君 もう一つ簡潔に。平地林、屋敷林という言い方されましたけれども、平地林、屋敷林、ここは猶予制度から除外されておりますから、東京近郊ではそこが切り売りになっちゃって、産廃施設ができちゃったりして大変な事態になっていますよね。その平地林とか屋敷林の果たしている役割と、どういうふうにしてもらいたいかという要望を、ちょっと簡潔に。

○公述人(加藤篤司君) 平地林は、保全樹木とかという制度もあるらしいですけれども、特に宅地並み課税になりまして、うちも三反、約九百坪の平地林を、昭和六十年の祖父の相続のときに切り倒して今畑にしております。これを生産緑地とかに組み入れていただければ、そのまま納税猶予として何とかできる。本当に落ち葉の、広葉樹の堆肥というのは非常に使いやすくて柔らかくていいものでありまして、また、国木田独歩の「武蔵野」にもありますように、武蔵野の風景を残す一番の見どころではないかと思っております。
 残念ながら、三鷹市ではもう本当のわずかになってしまいましたけれども、でもわずかでもまだ残っているので、何とかそういうところに手当てをしていただきたい。特に、埼玉県やその周辺地域では、トトロの森と言われるぐらいまだ残っております。そういう大事なところは、もう切ったら戻らない、そうではないんですけれども、前は切ってまきにして、それが吹いてきて、それが株立ちになってまた雑木林になってきたという、そういう人間の生活としての雑木林が、関東の平地林、都市部の平地林なんで、そういう文化も含めた上で考えていただければ、大変うれしいです。
 以上です。

○大門実紀史君 山田先生にはもうちょっと質問する時間ないんで、先生の本はちゃんと読んでおりますので、引き続き頑張ってもらいたいと思います。
 終わります。
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