役 職
●党参議院国会対策委員会副委員長
●予算委員会、財政金融委員会、地方・消費者問題特別委員会委員
●党建設国保対策委員会事務局長
党消費者問題対策委員会事務局長
党中央委員
略 歴
●1956年1月10日 京都市北区紫野生まれ
●京都市立月輪中学校、市立日吉が丘高等学校卒業 神戸大学中退
●全建総連中央執行委員 日本共産党政策委員を経て、2001年参議院議員に当選。現在3期目。
横顔インタビュー
○座右の銘はなんですか?
「意気に感じる心」です。これにはエピソードがあります。
中学生のはじめの頃は大変な「問題児」でした。「こいつはもう手に負えんわ。転校させるか、施設に入れるしかしゃあないなぁ」という、まことに乱暴な先生たちの話を聞いて、「ちょっと待ってんか、ワシにまかせてくれ」と買って出てくれたのが、植山忠次郎先生(あだ名が「はげ忠」)でした。口はやかましいが心のとても温かい先生でした。もうすぐ定年を迎えるお歳でしたが、毎日、私の家へ来て「大門、うどん食いにいこか」と私を連れ出し、きつねうどんを食べさせながら、こんこんと説教をしました。そういう植山先生の熱心さに根負けして、何とか立ち直り、高校へも進学できたわけです。
先生はいつも「大門、男はなぁ、意気に感じる心を忘れたらあかへんで」と言っていました。それ以来、私の座右の銘は「意気に感ず」ということになりました。
出典は唐の名臣・魏徴(ぎちょう)の詩「述懐」にある「人生、意気に感じては、功名誰かまた論ぜん」だと思います。もちろん意味が理解できるようになったのはずいぶん後になってからですが、先生がなぜ定年まで教頭にもならず、一教師にこだわったかがわかる気がしました。植山先生のことを今でも一生の恩師だとおもっています。
○趣味はなんですか?
1つは山歩きです。若いころは、北アルプスの3000メートル級の山をほとんど登りつくしました。最近は、時間も体力もなくなってきましたが、夏休みなどどこかに出かけたときは、近くの小さな山を歩くのが楽しみです。
2つめは、映画をみることです。二十歳のころ、脚本家をめざして大学を中退し上京しました。最初は名のある劇団で本書きの見習いもやりましたが、志向があわず、早稲田や日大の人たちと素人劇団を結成し、わけのわからない喜劇らしいもの書いていました。当時、大学の先輩が吉本興業にいたので、関西にもどって吉本に入ろうと考えましたが、仲間に反対されてやめました。22歳の頃です。芝居を断念し、定職についてからは演劇でなく映画をよく観ます(演劇は観ると血が騒いで寝られなくなるので)。
3つめは、本を読むことですが、わたしの場合、読書という落ち着いたかんじではなく、手当たりしだい、読んでは忘れるので、乱読といったほうがいいとおもいます。
4つめは、絵本の収集です。数年前、乱読癖のなかで、たまたま柳田邦男さんの「大人が絵本に涙する時」(平凡社)を読みました。大人こそ絵本を読もうという「絵本のすすめ」です。よい絵本の中には、人のこころを揺り動かすものがあります。